もこもかのべっそう

普段はTwitterに住んでるけど、たまに来る別荘がここです。

未来大初!オンライン配信された卒業式の裏側(?)

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はじめに

この記事は、FUN Part2 Advent Calendar 2020 3日目の記事です。

昨日の担当は七十(@sititou70)先輩の「解けないキューブ」入門でした。
面白いと思うと同時に、絵を描く側の人間としては「ちゃんと資料を見て描かないとな…!」と改めて思いました。

 

私は、前から書くと言っていたのにずっと書いてなかった、卒業式の話を書きます。
タイトルには「卒業式の裏側」と書きつつ、実際は私の思い出語りですが、卒業式の実現のために協力してくださった方々への感謝の気持ちを表したいというのと、初の試みがあった卒業式だと思うのでなにかに役立つ記録になればという気持ちもちょっとあります…(役に立つのか?)

以降、時系列で、記憶と記録(Twitterやメッセージや着信履歴)を頼りに書いていきます。

※ツイートの埋め込みが多いので、重いかもしれないです。

 

 

 

 

 

わたしについて

  • 昨年度に学部を卒業した修士1年

 

 

2019年7月4日:卒業できるよう願掛けをする

とりあえず卒業できないと卒業式もないですからね、ええ。

成績はおまけというか、願うだけタダかなと思って付け足したものです。
漢検取ってるのに績と積間違えるなよ」という批判はごもっともです。PC慣れすると漢字忘れるよね。

 

 

2019年7月12日:卒業袴の予約をする

世間的には学部4年のいつ卒業袴を予約するものなのかわかりませんが、未来大では年に3回くらい卒業袴を展示する時期があり、そのタイミングで予約する人が多いと思います。
たしか7月10月12月とかだったかな?あれ、でも私が参加する前にもあった気がする…覚えていない…

私も例に漏れず、7月の展示を見て予約しました。
卒業できるかもわからないのにな

展示にいるお兄さん(以降Yさん)と相談しつつ、決めて予約した当時のツイートが以下。*1

着物(振袖と袴)・ブーツのレンタルにヘアセット込みで7万円くらいです。

当時はよくわかっていなかったのですが、後から知った情報をつなぎ合わせた感じ、
市内の美容室の方(Yさんの会社?)がマイムという会社の袴レンタルを代理?で展示、予約対応
 ↓
学生が予約
 ↓
当日までに予約された袴をマイムから市内の美容室に取り寄せ?
 ↓
当日はその袴を美容室の方が学生に着付ける?
みたいな流れだと想像しました(※合っているかはわからない)
とりあえず展示にいるYさんがマイムの人じゃないということはわかった。

ちなみにこの時、Yさんとは(追加オプションなどについて)後日連絡するために電話番号交換して、9月頃にSMSを送り合ったりしています。
(支払いは購買を通じて夏休み明けに行いました。)

 

 

2020年2月下旬:卒業が確定するも、卒業記念パーティーが中止になる

1月はほぼ「卒業したい…」と言いながら研究会に出す論文と卒論を同時並行で書いていました。まじで卒業できるかどうか焦った。  

そしてなんとか2月に発表し、卒論の差し替えをし、卒業が決まりました。

喜びもつかの間、この時期から新型コロナウイルスがやばい!という話になっていました。おかげで初めて参加する予定だったDroidKaigiの中止がちょうどこの日に決まり、複雑な気持ちに…

そしてその2日後…卒業記念パーティー中止のメールが来ました

卒業記念パーティーは参加したことがないので詳細は知りませんが、例年はホテルでフォーマルな服装で食事をしたりビンゴ大会をしたり写真を撮ったりするらしいです。

他の人のフォーマルな服装見たかった*2し、仲間との別れを惜しみたかったし、ツイートの通りプロジェクトメンバーと写真を撮ることを楽しみにしていた*3ので、なかなかショックが大きかったです。

しかも、卒業記念パーティー中止により「卒業式だけなら出なくていいや」という雰囲気が一部で漂い始め、このままどうなっちゃうんだろう…という不安がありました。

 

 

2020年3月4日:卒業式をネット配信するというメールが来る

ネット配信だと…?当時は全然予想してませんでした。

そして、中止しないということは誰かしらが卒業式に出るということになります。「誰が出ることになるんだ?ワンチャン私が代表になるんじゃね?」という気持ちでそわそわしながらメールを確認する日々が始まりました。*4

 

 

2020年3月9日:卒業袴の予約が一括キャンセルされる

どうやら生協やYさんには、卒業式が中止と伝わったらしく、袴の予約は一括でキャンセルされ、9日から返金が開始されました。

そして、YさんからはSMSで、「中止になり残念なお気持ちだと思います。もし友達同士で袴を着て写真を撮りたいなどあればご連絡ください。(意訳)」といった温かいメッセージをいただきました。(実際はもっといろいろ書いてあったし、これを多くの市内の女子卒業生に送るの大変だろうな…と思いました。)
ただ、一緒に写真を撮る友達がいないので返信は迷って保留にしていました。

 

 

2020年3月10日:代表として卒業式に出ませんかという電話が来る

普段から私のTwitter見てる人はわかると思いますが、私は電話が大の苦手です。ただ大学からの連絡だと電話番号で分かれば出ないわけにはいかないので、意を決して出ました。*5

すると、とても優しい口調で大学の事務局の方から「この状況なので強制はしませんが、情報アーキテクチャ学科の代表として学位記を受け取りませんか」といった旨の話をされました。

まあ正直記憶力がないので詳細は覚えていませんが、確認したことで覚えているのは以下

  • 大学院生まで含めて、5人程度に声をかけている
  • 私が選出された理由は成績が1番良かったから、らしい*6
  • 私含め誰かが断った場合、他の人を代表として再度選ぶことはなく、参加できる人だけでやる(「だからといって断ることに責任を感じる必要はないですよ」とも言ってくださいました。)

代表に選んでいただいたのは名誉なことですし、「レアな経験じゃない!?」とワクワクしていたので、ほぼほぼ参加するつもりになっていました。しかし、気がかりな点が3つあったため一旦返事は保留にして電話を切りました。

気がかりな点の1つ目は、私があがり症だということでした。通常の卒業式のように人前で壇上に上がることももちろん恥ずかしくて緊張するのですが、ネット配信ということで更に緊張しそうだなと思いました。配信の前の人はリラックスした状態で配信を見れることで、きっと私のミスに気づきやすくなるため、リアルだとしょうがないと見逃されることも、配信だと見逃されづらくなるのでは…と。しかも、他の代表が知らない方々だと、余計に心細くなりそうです。

2つ目は家族のことでした。私は卒業式に合わせて市内で引っ越しをする都合上、家族が手伝いに来る予定で、そのついでに母が卒業式を見る予定でした。もし代表でなければ、家で一緒に卒業式配信を見ながら引越し準備を進めることができますが、代表になると母を家(下宿)で1人待たせることになります。せっかく函館に来てもらっているのに…

3つ目は、服装のことでした。スーツで出るのももちろんありですが、どうせなら袴を着たい。でも予約は一括キャンセルされてしまったし、袴を着たいのは友達と写真を撮りたかったからという気持ちが大きいのに友達は卒業式に参加できない…どうしよう?という気持ちでした。

 

そこで、とりあえず研究室のSlackワークスペースと母へのLINEで相談しました。

そして、研究室のほうでは、同じ研究室の先輩(@youtangai先輩)も代表に選ばれ卒業式に出席することが判明!これによって、「代表として出たら楽しいかも!」という気持ちがかなり高まりました。推し先生も、私達が代表として選ばれたことを喜んでくださり、「2人が代表として出るなら、自分も出席できないか確認してみる。ダメだとしても仕事があるので大学にはいる。」といったことを言ってくださいました。これで1つ目の気がかりな点は解消されました。私はひとりじゃないぞ!!!

加えて、「袴を着ようか迷う、そして着る場合手配できるのかも心配」という話もしたところ、先生から「どこも卒業式キャンセルされているということは、手は空いているだろうし大丈夫じゃない?」と後押ししていただきました。

その後、母からも「せっかく選ばれたし記念だし、袴で参加すればいいんじゃない?着付けとか付き添えるよ」と言われたので、2つ目の気がかりな点もクリアしました。

そして、3つ目…服装について、前日に連絡をくださったYさんに連絡をしてみました。すると、すぐに状況確認などの連絡が来て、数回のやり取りの後「ぜひ、ご協力させてください。」という温かいお言葉をいただきました。本当に急だったので感謝しか無いです…

 

かくして、3つの気がかりな点は解消されたため、次の日には事務局の担当の人に「参加します」と連絡をしました。

 

 

2020年3月11~19日:卒業式参加の準備をする

参加が決まったので、引っ越しや個人的なあれこれの合間に準備をしました。

準備といっても大したことはなく、

  • 着物を決め直す
  • 髪型や当日の支度時間などを決める
  • 散髪する(髪の量が多いしあまり美容室行ってないから傷んでると思った)(普段から美容室行け)

という感じでした。

まずは、メールでYさんとやり取りしながら、着物の絞り込みをしたり、合わせる日や当日の支度時間を決めたりしました。美容室にも行きました(この美容室は普段行っているところ)。

 

そして3月19日、実際に美容室で着物を合わせました。お世話になったのは、『ノール シュド スコール』という、桔梗にある美容室です。

skal-group.com

こちらに振袖と袴をそれぞれ3~4種類ほど用意していただき、上下共に軽く着せてもらい、自分で写真を撮って比較して1つに絞り込みました。3人ほどのお姉様方ときゃっきゃ言いながら(※実際の声のトーンは落ち着いているけど、気持ち的に)選ぶのは楽しかったです。そして、着せていただいている時に、成人式で振袖を着たときには締められなかった帯を締められたため、「ここを締める着付けもあるんですね…!」と言ったら独自の着付け方法に関する解説をしてくださりました。他にも、例年の卒業式は朝から教育大と未来大の着付けで大変(特に教育大は女子が多いので朝が早い)という話などを聞かせていただき、「このコロナ禍で卒業式が中止・縮小されることで、忙しくなくなるとそれはそれで寂しいんだろうな」という思いを感じ取りました。だからこそ、楽しげに一緒になって着物を選んでくださったのかも、とも(考えすぎかもしれませんが)。

「男の子も卒業式で紋付袴とか着ればいいのにね」という話もしていたので、男子学生の方もぜひ…!

そんなこんなで着物を選んで、当日の髪型を決め、当日の支度の流れなども決めたあと、なんと美容室の社用車で自宅(下宿)まで送っていただきました…!桔梗はちょっと遠いので本当にありがたい…。下宿の場所を伝える時に、送ってくださるお姉さんに「お姉さんラーメン好きですか?」から切り出したコミュ障は私です。お姉さんがラーメン好きで、『麺屋 狼煙』の場所が伝わって助かりました。本当に良い方々です…

 

 

2020年3月23日:卒業式当日

当日は母と一緒にタクシーで美容室に向かい、着付けとヘアセットをしていただきました。髪飾りも複数つけてもらいながら「これだけ髪飾りを独り占めできるのは、みんなで卒業式しないで、自分だけ出るからですね…複雑な気持ち…」みたいな話を美容師さんとしていました。まさか髪飾りで特別を感じるなんて思ってなかったなぁ(しかも男性は髪飾りつけない人が多いと思うので、レア中のレアな経験では)

そして着付け後に前からも後ろからも横からも写真を撮られ、大学まで美容室の車で送っていただきました。本当に美容室の方ありがとうございます…
車内では、着崩れないよう座り方に気をつけてねという話をされていました(なお、本番で座り方失敗しました)。

母は大学内に入れないだろうということで、まず外で母に写真を撮ってもらい、母と2人で自撮りし、私だけ大学に入りました。そうすると顔なじみの先生方が、配信の準備をしながら出迎えてくださり、母のことも招き入れてくださりました。

そのおかげで、母に学内でも写真を撮ってもらえました。

ご覧の通り、少しぶれていますが…(;・∀・)

少人数しか参加できなくても、普段の卒業式のようにお花が用意されていたり、配信のために先生方が準備していたりする様子を見て、とてもありがたいことだなぁと思いました。

 

卒業式は(例年は体育館ですが)5階にある会議室で行いました。事務局の方に案内してもらい、他の代表の方々と向かってみると…先生方と新聞記者、テレビ関連の方々で、会議室の端はわりといっぱいいっぱいといった感じ。その部屋の中央付近に、3つだけパイプ椅子があり、そこが代表学生の座る席でした。

「距離近いしなんかメディアの人いるしめっちゃ緊張する!!」と思いながら、なんとか卒業式の流れの説明を聞き、学位記受け取りの流れを練習しました。(本番は練習通りいきませんでした。)
合間にZoom配信している先生から「なにか喋って」と言われて喋った気がしますが、緊張しすぎて覚えていません…

隣にいたyoutangai先輩は修了生代表挨拶もありますが、「緊張しますか?」と聞いたところ、緊張していないとのことでした。すごいなぁと思うと同時に、「私のほうが役割少ないしもう少し気楽にいこう!」という気持ちになり、少し肩の力が抜けました。その後、研究室の先生(指導教員)に先輩とのツーショットを撮ってもらった時には笑えていたので、良かったのかなと思います。

 

そして式本番…のことはあまり覚えていないですごめんなさい()

たしか学位記の受け取りで練習で想定していなかったことが起きて、ちょっと失敗した気がします。配信の先に伝わっていないと良いのですが…
あとは、袴に慣れていないため、腰が痛くなりました…正しい姿勢の意識と筋力が足りない!

 

式の終了直後はいっぱい写真を撮ってもらいました。その中に学長とのツーショットもあり、今もとても大切にしてZoomのアイコンに設定しています。(勝手に)

あとはHBC函館新聞北海道新聞の取材を受けました。めちゃくちゃ緊張したしうまく喋れなかった気がしますが、それぞれの記事・放送で、まさに私が伝えたいと思っていた2点がちゃんと入っていたことが嬉しかったです。

完全に中止にするのではなく、配信することで全員が関われる卒業式にしたことが、未来大らしくて良いと思ったということ。

出席する代表は3人だけでも、たくさんの人の協力によってこの卒業式ができ、とても感謝していること。

うまく喋れなかったけど、この2点を拾ってもらえたので良かったのかもしれない、と今は思っています。

 

そして、函館市長賞を受け取ったり、ICTコースの先生方と写真を撮ってもらったり、研究室で先生にお花とプレゼントを渡したり、当時の彼氏との写真を撮ってもらったりしてから、美容室に寄って帰宅しました。

函館市長賞は思ったより大きく重かったです。(事務局前のスペースにあったベンチのサイズが分かる人には大きさが伝わるかな?)

飾りたいのですが良い場所が思いつかず、今も眠らせたままです…

副賞(?)としてデジタル時計も頂きました。こちらは毎日使っています。

電波受信してくれないのはなぜでしょうね🤔

また、帰りがけの美容室では、ただ着物や髪飾りを外すだけでなく、この後出かけることを考えて髪をいい感じに結び直してくれました。本当に気配りが素敵な美容室です。修了時にもお世話になりたいです。

 

 

感想

友達と写真を撮ったり、卒業記念パーティーに参加したりすることができなかったのは、やっぱり寂しかったです。しかし、これはこれで心に残る卒業式になりました。携わった皆様に感謝です。

あと、7月4日の願掛けが成功して良かったです。

2022年の卒業式はみんなで参加できるといいな!というか無事に修了できると良いな

 

 

おわりに

約8000文字にわたる自分語りとなってしまいました。こうしてダラダラ文章書きがちなんです、すみません…

Part1のほうの記事はもう少しサクッと書けるようにがんばります!

明日のPart2の担当はあわあわくん(@materialofmouse)です。「ジムニーくんありがとう」とのことですが、どのような車トークになるのでしょうか。乞うご期待!

*1:こうやってツイートすると1000円割引してくれます。 

*2:スーツフェチとまでは行かないけどスーツとかフォーマルよりの格好見るのが好きです。特に推し先生のとか…

*3:一世代前のビーコンプロジェクトの集合写真を先生が見せてくれたことがあり、それを見て密かに憧れていました。

*4:Q. その自信はどこから?
→A. 成績だけが取り柄で、研究室の先生にも代表になるんじゃない?って言われてたので

*5:は1回は大学からだとわからず出なかったけど…ググってわかった時にこちらから折り返しました。

*6:例年は、函館市長賞(詳しくは後述)をもらう人と、卒業証書を受け取る人など、学部生の中でも複数の代表がいるため、「”成績が良い”を複数の基準で見て、それぞれ違う人が選ばれているのではないか?(例えば取得単位数とか必修科目のうちAの数とか)」という噂話を以前にしていた。(※あくまで噂)
なので興味本位で聞いてみたところ「林さんには函館市長賞も送られますが、市長は参加できないため事務局でお渡しします」みたいな話と、代表に選ばれた理由として上記のことを言っていたので、複数の軸で見ても1番だったのかはよくわからなかった…どちらにせよ名誉なことです。